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2024年4月27日(土)

「マイナ保険証」密告奨励

河野デジ相 自民議員に要請文

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 「マイナンバーカードでの受付をしていない医療機関があれば、(中略)ご連絡くださいますよう」―。河野太郎デジタル相が今月、自民党の国会議員にお願い文を送っていました。その中身は、監視と告げ口、圧力のススメでした。

 政府はマイナンバーカードで受診する「マイナ保険証」の利用率向上に躍起です。

 来月から7月までマイナンバーカード保険証の利用促進を集中的に行う期間としています。これまでにも厚生労働省が、利用者を増やした医療機関に最大で20万円の一時金を支給する方針を打ち出しました。

 今回、本紙が入手した河野デジタル相のお願い文。そこには「マイナンバーカードでの受付をしていない病院や、患者がマイナンバーカードで受付をしようとしているのに保険証の提示を求める医療機関があるようです」と、医療機関に“八つ当たり”しています。

 さらにお願い文は、「厚労省から医療機関に事実関係の確認などを行います」としています。

 しかも「今後は、各都道府県連及び地方議員のみなさまにも順次、お願いをしてまいる予定」としています。自民党ぐるみで医療機関を監視し、“告げ口”をしていくようです。

 あるクリニック院長は「患者さんが紙の保険証とマイナンバーカードの両方を出して、『どちらを出したらいいですか』と言われたので、受付の職員が『どちらでも』というと、患者さんは迷わず紙の保険証を出しました。利用率が伸びないのは、医療機関のせいではないです」と語ります。


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