2024年4月26日(金)
高齢者施設の存続を
さいたま 住民ら市に署名提出
さいたま市が公設民営の高齢者福祉の複合施設「グリーンヒルうらわ」(緑区)の廃止方針を出した問題で25日、地域住民らでつくる「『きんもくせい・ぎんもくせい』を守る有志の会」が清水勇人市長あてに廃止撤回を求める署名を提出しました。署名はこれまで、紙とオンラインをあわせて7167人から寄せられています。
市は「グリーンヒルうらわ」内のケアハウス(軽費老人ホーム)「ぎんもくせい」を2030年3月に、介護老人保健施設「きんもくせい」を25年3月に廃止する方針です。
「有志の会」代表の内藤正弘さん(77)は、妻が認知症になり、介護に苦労するなか、「きんもくせい」のデイサービスとショートステイを利用するようになり、穏やかな生活ができるようになった矢先に廃止方針を聞いたと説明。「署名には多くの人たちの『施設を残してほしい』という願いが込められている」と訴えました。
応対した兼山和夫・長寿応援部長は「不安を感じていることは大変申し訳ない。不安を解消できるよう、丁寧に対応したい」と述べました。
「有志の会」の人たちは、「きんもくせい」と「ぎんもくせい」は昨年から今年にかけて、外壁工事とエレベーター修繕工事をしたばかりだとして、地域に根付いた施設の存続を重ねて求めました。