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2024年4月22日(月)

資本主義土台に 個人の自由発展

志位議長 縦横に語る

『週刊文春』インタビュー

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(写真)志位和夫議長へのインタビューを掲載する『週刊文春』4月25日号

 18日発売の『週刊文春』(4月25日号)の「阿川佐和子のこの人に会いたい」に日本共産党の志位和夫議長が登場し、エッセイストの阿川さんのインタビューに答え、日中関係、野党外交、日本共産党の未来社会論について縦横に語りました。

日中両政府に提起

 志位議長は、日中関係についての阿川氏の質問に答えて、日本共産党が、尖閣諸島などで力ずくで現状を変えようとする中国の動きに抗議していると説明したうえで、「日中双方に問題があって、対立がエスカレートしていく危惧がある」と指摘。日本共産党は外交で打開するための「日中両国関係の前向きの打開のために」と題する提言を日中両政府に提起し、岸田文雄首相から「大体賛成です」、中国からも「全体として賛成だ」と返事をもらっていると紹介しました。

 阿川氏が「でも、動かないんですね」と述べると、志位氏は「そんなことはない」と述べ、2023年の日中首脳会談で、「戦略的互恵関係」(08年)を再確認したと指摘し、「一歩前進だ」と述べました。

 阿川氏が「社会主義の国が次々にダメになるのは、何が間違っているんですかね」と問うと、志位氏は、日本共産党が目指す未来社会は、旧ソ連や中国のような自由のない社会ではないと指摘し、「議会制民主主義が存在しないところから始めたロシアや中国と違って、日本は発達した資本主義の土台があり、その上で先に進むわけですから」と説明しました。

 阿川氏が「共産党のイデオロギーのもとで、自由と平等は同時に成立するんですか」と質問。志位氏は「万人の自由な発展」こそ共産主義の理念だとし「突き詰めると『自由な時間を持てる』ことだ」と強調しました。資本主義のもとでは時間を搾取されてしまうが、労働時間が1日3時間、週3日労働で、あとは自由時間となれば、本人が「自由に処分できる時間」を使えるようになると語りました。阿川氏は「お金じゃなくて時間を」と応えました。

ファンになりそう

 最後に「一筆御礼」で阿川氏は、インタビューを振り返り「資本主義の良さを受け入れ、個人の自由を尊重し、覇権主義国家に断固異を唱える。この物腰の柔らかさと意志の強さの按配(あんばい)がなんとも絶妙で、これぞ志位さんの強みと合点いたしました」「このままだと日本共産党のファンになってしまいそうで、心配…」と述べました。


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