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2024年4月20日(土)

イスラエルがイラン攻撃

国連特別報告者「国際法踏みにじる」

米メディア報道

 【カイロ=秋山豊】複数の米メディアは米当局者の話としてイスラエルが19日早朝にイランを攻撃したと伝えました。ベン・ソール国連特別報告者(対テロ・人権担当)は「国連憲章と国際法が定めた軍事力の行使の禁止をまたもや踏みにじるものだ」と批判しました。

 イランメディアなどは、同国中部のイスファハン市付近で「爆発音があった」「防空システムが作動し、無人機3機を撃墜した」と伝えました。また「大規模な被弾や爆発は報告されていない」とし、核施設など重要施設は「完全に無事だ」とも伝えました。同市のあるイスファハン州にはウラン濃縮施設やイラン空軍基地があります。

 イスラエル軍は1日、シリアにあるイラン大使館領事部を攻撃し、司令官ら7人を殺害。これに対しイランは「外交・領事施設の不可侵の原則への違反」と非難。13~14日にはイスラエル領内に向けドローンや巡航・弾道ミサイルを大規模に発射し、イスラエル軍が米英軍などの協力を得て「99%撃墜」しました。イラン側は「対抗措置は終了した」としていました。

 イランの攻撃に対し、イスラエルの戦時内閣はこの間、報復を検討。欧米、アラブ諸国はじめ国際社会は、地域紛争の激化を懸念し、イスラエルに自制を求めていました。

 ロイター通信によると、米国はイスラエルの今回の攻撃前に通告を受け取りました。


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