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2024年4月16日(火)

イラン、イスラエル攻撃

無人機・ミサイルで報復

 【カイロ=秋山豊、ワシントン=石黒みずほ】イランは13日夜から14日未明に、イスラエルへ向けて爆発型無人機やミサイルを大規模に発射しました。イランが自国内からイスラエル領を標的に攻撃するのは初めて。イランはこの間、今月1日の在シリア大使館領事部へのイスラエルの空爆に対し報復すると主張してきました。

 イスラエル軍は「99%迎撃」したと発表し、米英と協力した防衛の成功を強調しました。イスラエル軍によると、無人機170機、巡航ミサイル約30発以上が飛来し、領内に入る前に迎撃。弾道ミサイルは120発以上が飛来し、一部領内に到達しました。女児1人が負傷し、南部の空軍基地が軽い損害を受けました。

 米中央軍は15日、無人機80機と弾道ミサイル6発を撃ち落としたと発表しました。

 イランのバゲリ軍参謀総長は14日、「作戦は終了した」と主張。イスラエルの戦時内閣は閣議を開き、対応を検討しています。

 グテレス国連事務総長は14日、国連安全保障理事会で、イランの攻撃について「深刻な激化」と非難し、「国連憲章が、いかなる国家の領土保全や政治的独立への武力行使を禁じている」と指摘。また、「外交・領事施設、職員の不可侵の原則は、国際法のもと尊重されなければならない」としてイラン領事館への攻撃も非難しました。同氏は「崖っぷちから引き返すときだ」と述べ、全当事者に自制を促しました。


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