2024年4月14日(日)
学費無償化・給付奨学金で青年に希望を
東京・新宿 「会」が署名協力訴え
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大学などの学費の無償化、給付奨学金の拡充を求めて「国民のための奨学金制度の拡充をめざし、無償教育をすすめる会」は13日、東京・新宿駅前で、署名宣伝行動に取り組みました。「青年が将来に希望を持てる社会に」との訴えに幅広い世代の通行人らが足を止め署名しました。
東京国際福祉専門学校教職員組合の浜田真一さんは、自身も大学院まで700万円の奨学金を借り、毎月4万5000円の返済を10年以上続けていると紹介。「学生の頃も深夜は毎日バイトし、研究がはかどらないのは能力がないからだと自分を責めていた。借金は自由に考えたり行動する意欲を奪う。全ての人に学ぶ権利が保障される社会を目指したい」と話し、署名への協力を訴えました。
全日本教職員組合の波岡知朗副委員長は「大学では700万円かかると進学をあきらめた高校生もいる。若者の夢をつむのが今の日本の奨学金制度だ」と批判。日本学生支援機構労働組合の藤井和子委員長は「社会に出るのに借金を背負ったマイナスからの出発でいいのか」と告発しました。
世田谷区の会社員(24)は、今春大学を卒業し10月から奨学金の返済が始まると話し、「これからの世代が自分の可能性を自由に探っていけるようになってほしい」と署名。世田谷区の男性(78)は署名しながら、「母子家庭や格差・貧困がここまで広がるとは、50年前は考えられなかった。教育格差はそのまま所得格差につながっている」と語りました。