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2024年4月13日(土)

訓練場断念「市民の力」

沖縄・うるま 地元住民らアピール

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(写真)自衛隊訓練場計画を断念に追い込んだことを受け、スタンディングに取り組む地域住民ら=12日、沖縄県うるま市石川

 沖縄県うるま市石川のゴルフ場跡への自衛隊訓練場の新設を巡って防衛省が計画の断念に追い込まれたことを受け、計画反対の運動を続けてきた地元住民たちが12日夕、同市石川で勝利のスタンディングに取り組みました。

 雨の中、15人が参加し「市民の力」「勝利」「万歳」などの自作のメッセージカードを掲げながら、手を振ってアピール。行き交う車の中から窓を開け、手を振り返したりガッツポーズをしたりする人の姿が相次ぎました。

 65年前の米軍ジェット機墜落で児童ら多くの命が奪われた事故を語り継ぐ「石川・宮森630会」会長で、保革を超えて発足した「自衛隊訓練場設置計画の断念を求める会」の共同代表でもある久高政治さん(75)らがマイクを握って勝利を報告。久高さんは「わったー、うちなーんちゅ(私たち沖縄県民)が力を合わせて頑張れば、国の力をはね返すことができる。みなさんのご協力に感謝申し上げます」と訴えました。

 ゴルフ場跡を抱える地元・旭区の70代女性は「みんながまとまって声を上げれば大きな力になる、声を上げることが大事だと実感した」と話しました。6月の県議選をにらみ、争点化を避けたい政府・自民党の思惑も背景にありましたが、「ともかく断念させたことを喜びたい。本島内の別の場所に訓練場が造られることになり、その地域の人たちが反対運動に立ち上がれば、できる範囲で力になりたい」と語りました。


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