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2024年4月13日(土)

「計画ありきでずさん」

沖縄・うるま自衛隊訓練場 デニー知事が見解

 沖縄県の玉城デニー知事は12日、県庁で会見し、木原稔防衛相が前日に同県うるま市石川のゴルフ場跡への自衛隊訓練場新設計画を断念すると表明したことについて見解を述べました。「今回の計画は、計画ありきでずさんなものだった。このような方法では県内のどの場所であっても県民の賛意を得るのは難しいのではないか」と述べ、県内への自衛隊施設の建設にあたっては民意を尊重するよう国に改めて求めました。

 デニー知事は、政府が断念に追い込まれた背景に、地元住民のほとんどが訓練場計画に反対の意思を示していたと指摘。「今後、県内に自衛隊施設を整備する計画があれば、米軍基地の目に見える形での整理縮小がなされるべきだと引き続き政府に求めてまいりたい」と述べました。

 名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐっても多くの県民が反対していることを問われたデニー知事は、2019年2月の県民投票結果などから新基地ノーの民意は「揺るぎないものとなっている」と強調しました。

 軟弱地盤に伴う前例のない難工事を必要とする新基地はいつ完成するかも見通せないとして、うるま市の計画と同様に新基地建設も断念すべきだと力説。その上で、日米両政府だけでなく沖縄も加わる新たな協議の場で、沖縄における米軍基地の負担軽減の方向性を出していくことが重要と語りました。


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