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2024年4月11日(木)

最賃1500円 大波各地

全国一律制へ職場・地域から

全労連・春闘共闘

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(写真)最低賃金の全国一律制や1500円以上への引き上げを求める参加者=10日、東京都千代田区

 全労連・国民春闘共闘委員会は10日、今すぐ最低賃金1500円以上への大幅引き上げと全国一律制の実現に向け、職場・地域から声を上げる「最賃ビッグアクション」を行い、集会や宣伝など各地で行動しました。

 最賃の全国加重平均は時給1004円。最高額の東京1113円でフルタイム働いても年収約230万円にとどまります。全国一律1500円に上がると労働者の約半数の賃上げになります。

 JMITU(日本金属製造情報通信労働組合)は全国一律1500円を求めて職場決議を呼びかけ、生協労連は企業内最賃1500円へストライキを実施します。山形では県労連などが「あなたの声で最賃を改善しよう」と国会議員との懇談会を開きました。

 東京春闘共闘会議と東京地評は厚生労働省前で宣伝し、320人が参加。あいさつした東京春闘の矢吹義則代表は物価高を上回る賃上げを政府も呼びかけているが、実質賃金は23カ月連続マイナスで、回復できない要因は最賃の低さにあると指摘。「政治ができる賃上げは最賃を引き上げることだ」と述べ、中小企業支援と一緒に行うことを求めました。

 各労組の代表が「日本の最賃は先進国で最低レベルだ。福祉職員の最賃を1500円以上にできる人件費の保障と規制、配置基準引き上げが必要だ」(福祉保育労)「看護師の初任給も時給1500円に届いていない職場がある」(医労連)「人件費が抑え込まれ最賃1500円は大企業でも切実な願いだ」(電機・情報ユニオン)と訴えました。


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