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2024年4月5日(金)

真相解明なく39人処分

自民裏金議員 残る40人は「注意」のみ

 自民党は4日、裏金事件の関係議員を処分するため、党紀委員会(逢沢一郎委員長)を開きました。岸田文雄首相や二階俊博元幹事長などの派閥のトップへの処分はありませんでした。処分されたのは、党の調査で不記載・誤記載があった裏金議員・選挙区支部長85人のうち39人。残る約40人は茂木敏充幹事長が「注意」するのみです。裏金事件をめぐる最大の政治的争点である真相解明について何ら具体的な進展のないまま、処分となりました。

首相と二階氏 おとがめなし

 党執行部は安倍派の有力議員「5人衆」のうち、塩谷立・元文科相と世耕弘成前参院幹事長を離党勧告としました。事務総長経験者の下村博文元政調会長と西村康稔前経産相は「党員資格の停止」1年間。高木毅前国対委員長は党員資格停止6カ月。松野博一前官房長官と萩生田光一前政調会長を「党の役職停止」1年としました。

 二階派幹部だった武田良太元総務相は役職停止1年としました。

 政治資金収支報告書への不記載が3526万円と最多だった二階氏については、次期衆院選の不出馬を表明したことを受けて処分を見送りました。首相は会長を務めた岸田派の元会計責任者が立件されましたが、党執行部は首相自身には不記載がないとして処分対象から外しました。


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