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2024年4月4日(木)

警備大手「CSP」労組 ベア8万円求めスト

東京・新宿

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(写真)ストライキ集会を開くJMITUセントラル警備保障支部と支援者たち=3日、東京都新宿区

 警備業界3位の大手、CSPセントラル警備保障の労働者でつくるJMITU(日本金属製造情報通信労働組合)セントラル警備保障支部(CSPユニオン)は3日、大幅賃上げなどを求めてストライキを実施し、東京都新宿区の本社の入る高層ビル前で集会を開きました。

 日本の大手警備会社でのストは初めて。警備員の賃金は正社員でも全産業平均より月10万円以上も低く、物価高騰で困窮しているとして、組合はベースアップ(ベア)8万円、昇給3万円、最低保障月23万円などを要求。会社側は「到底に応じ得るものではない」として組合へ回答せずに、社長談話などで賃上げ額を発表する考えを示していました。

 社長談話で賃上げは「3%」としているものの、賃金規定の引き上げ額は月1000円。組合側はどのような計算で3%となるのか不明だとしています。

 スト集会で堀一洋委員長は、「組合結成12年で、一度も妥結したことがない。会社がすべてを一方的に決めるのではなく、労働者と真摯(しんし)に向き合い、話し合うようになることがストの目的だ」と指摘。「警備員も『私たちも労働者だ』と労働組合をつくり、声をあげる時代がきている」と強調しました。

 会社側は、「ストライキ参加者は、懲戒処分の対象となる可能性がある」などとする社長名義の文書を2日付で出しました。組合側は、憲法で保障されたスト権を侵害するとして、スト集会で厳重抗議しました。


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