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2024年4月3日(水)

シリアのイラン大使館空爆

イスラエルに国際法違反の批判

司令官ら7人死亡

 シリアの首都ダマスカスで1日、イラン大使館領事部の建物がミサイル攻撃を受けました。イラン国営メディアは、政権指導部の親衛隊的な軍組織「イスラム革命防衛隊」の司令官や軍事顧問ら7人が死亡したと報じました。

 イランの駐シリア大使は、イスラエルの戦闘機がミサイル6発を撃ち込んだと主張。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、複数のイスラエル政府関係者が同国の攻撃だと認めたと伝えました。

 イスラエルはこれまでも、シリアやレバノンでイランの支援を受けた武装勢力を攻撃してきましたが、イランの在外公館を攻撃するのは極めて異例です。

 イランのアブドラヒアン外相は「国際的な義務と条約の違反」と批判。イランの国連代表部は「国連憲章、国際法、外交・領事施設の不可侵の原則のあからさまな侵犯」と指摘しました。

 イラン外務省報道官は「対抗措置を取る権利がある」と述べており、パレスチナ・ガザ地区でのイスラエルによるジェノサイド(集団殺害)に続き、中東情勢が緊張と不安定化に見舞われる恐れが出ています。


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