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2024年3月26日(火)

自衛隊ハラスメント調査 人権弁護団が報告

仮眠中 上司からレイプ

暴行受け 退職も促され

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(写真)記者会見する「自衛官の人権弁護団・全国ネットワーク」=25日、都内

 自衛隊のハラスメントを根絶するため行動する「自衛官の人権弁護団・全国ネットワーク」は25日、昨年11、12月に実施したハラスメントに関するアンケート調査の追加結果を報告しました。深刻な被害に加え、組織が被害事実をなかったことにしようとしてきた実態が改めて浮き彫りとなりました。

 同アンケートには現役自衛官を中心に143件の有効回答が寄せられ、暴力や暴言、過重な業務などの被害が報告されました。弁護団は今月、回答者に被害内容の詳細や組織内で相談したかなどを改めて質問しました。

 その結果、24人から回答があり、「性的関係に応じることを条件に昇任させてやると言われ、断ると頭を殴られ、その上司に仮眠中にレイプされた」(元陸自・女性)、「奴隷のような扱いを受け自殺に追い込まれ、救急車を呼んだ。そのことで加害者に30分以上立たされ叱責・指導された」(元陸自・男性)、「密室で上司から殴られる暴行を受け、先任(別の上司)に通報。その後退職を促され、昇任も見送られた一方、加害者は何事もなく早期昇任」(現役陸自・男性)などの実態が明らかになりました。

 また、複数の回答者が、防衛省がハラスメント調査として行った「特別防衛監察」に被害を申告したにもかかわらず、対応・処分がされず、申し立てたことで処分されそうになっていると回答。弁護団は同監察の実態に特化したアンケート「特別防衛監察110番」を25日から開始したと公表しました。


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