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2024年3月25日(月)

「しんぶん赤旗」威力と魅力(3)

一般紙も後追いする特報

自衛隊の靖国集団参拝

写真

(写真)小林弘樹陸上幕僚副長ら陸自幹部が公用車を利用して靖国神社に集団参拝したことを報じた1月10日付の「赤旗」紙面

 陸上自衛隊ナンバー2の小林弘樹陸上幕僚副長らが、公用車を利用して靖国神社を1月9日に集団参拝していたことを、本紙取材班は現場で確認・撮影し、特報(同10日付)しました。

 取材班は参拝の直後、小林副長を直撃。同氏は自衛隊の参拝が「毎年の恒例なので」と答え、集団参拝が恒例行事となっていたことを示唆しました。

 公用での参拝は憲法20条が定める政教分離の原則に反します。宗教施設への部隊や組織的な参拝を禁じた防衛省の事務次官通達(1974年)にも抵触します。

 本紙の報道を受け、防衛省はこの通達に反する可能性があるとして経緯を調査。公用車使用は不適切だったとして同氏ら3人を訓戒処分としました。

 本紙の特報後、「朝日」「毎日」が陸自の集団参拝について報道しました。

 集団参拝は陸自だけではありません。本紙は海上自衛隊練習艦隊司令官・今野泰樹海将補と一般幹部候補生課程を修了した初級幹部ら165人が、昨年5月17日に「正式参拝した」と同神社の社報「靖国」が紹介していることを報道(2月17日付)。さらに少なくとも1998年からほぼ毎年、制服での集団参拝を続けていたと社報をもとに報じました(2月26日付)。

 靖国神社は戦前、旧陸海軍両省が管理し、国民を戦争に動員する軍国主義の精神的支柱でした。現在も侵略戦争を“正義の戦争だった”と正当化しています。自衛隊の集団参拝は、侵略戦争を美化する同神社の歴史観の肯定にもつながります。


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