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2024年3月24日(日)

能登半島1.1地震

輪島朝市 金沢出張

名産の店 復活めざし

写真

(写真)名物の地ダコや干物を目当てににぎわう出張朝市=23日、金沢市

 能登半島地震の大規模火災で被害を受けた石川県輪島市の「輪島朝市」復活の足がかりにしようと23日、金沢市内で“出張輪島朝市”が開かれました。金石港近くの会場に29の出店が並び、県内外から復興を願う大勢の人が名産の干物などを買い求めながら、「元気でよかった」などと声を掛け合っていました。

 「がんばろう! 輪島朝市」の、のぼりを立てた入り口近くで全壊した写真と「地震に負けたくない もう一度お店を出したい」と書いたポスターを店に張っていたのは、輪島塗箸製造元の鮓井漆器店です。

 地酒と芋菓子を売る泉秀芳堂の倒壊写真を見せながら商売していたのは、45年前から「朝市」で芋菓子を売ってきた泉京子さんです。現在、同県加賀市の山代温泉に2次避難中ですが、朝市組合の役員から出店の声かけがありました。被災で芋菓子を提供できないため、能登のかきもちを300個用意しました。午前9時までに完売し、隣店の道下睦美さんらが売るホタルイカの素干しなどの商売の手伝いをしていました。「息子が泉秀芳堂再建めざして、クラウドファンディングに挑戦しています」と元気に前を向きます。

 泉さんに「元気でやってほしい」と声をかけたのは、名古屋市からきたという神山眞吾さん(75)です。「昨年4回も輪島に行って、朝市にはまってしまいました。人が温かいのが、輪島朝市です」といいながら買い物をしました。(阿部活士)


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