2024年3月20日(水)
野党共闘・支持拡大・夫婦別姓…
田村委員長の一問一答
日本記者クラブで会見
 （写真）記者会見する田村智子委員長＝19日、東京都千代田区 |
日本共産党の田村智子委員長が１９日、日本記者クラブで行った会見では、参加した記者から、野党共闘や各政策課題、有権者に対するアピールなどさまざまな質問が寄せられました。
記者 野党共闘で日本維新の会や国民民主党との連携は？
田村 自民党政治を終わらせる共闘が必要です。日本維新の会と国民民主党が、大軍拡や敵基地攻撃能力をめぐり、自民党と同じか「もっとやれ」とあおる国会質問を続けてきており、共闘の対象とはなりえません。今後、国民の怒りがもっと広がり、そういったなかで、それぞれの政党がどういう立ち位置に立つのかということまで固定的にみているのではありません。
記者 「赤旗」（発行数）の低減、支持層の高齢化などが進んでいます。支持層をどこに広げるのか？
田村 （１月の）党大会では、若い人たちに社会主義・共産主義の魅力をどんどん伝えようということを押し出しました。資本主義がこれだけ発達した国で、搾取の苦しみを若者が実感して、「長時間労働」「自由がない」―ならば正社員になりたくないという声まで広がっています。利潤第一主義で搾取し人間から自由を奪うこの資本主義を乗り越えたらどれだけ魅力のある社会になるのか、人間の自由で全面的な発展ということをどんどん押し出していく。そんな共産党をぜひつくっていきたい。私のキャラクターも明るいということで期待されていますので、共産党とみたら希望だと思われるようにアピールしていきたい。
記者 自民党への支持率が完全崩壊状態ですが、共産党を含め野党の支持も上がっていません。
田村 党の姿を訴えることが圧倒的に足りていないというのが思いです。ＳＮＳも含め日本共産党を知らせる活動を独自の努力でしていかなければいけない。「政治は変えられる」「あなたが主権者」「政治に参加することが政治を変える道だ」とのメッセージをあげていきたい。「一緒に変えよう」ということをもっと迫っていきたい。
記者 きょう、マイナス金利が１７年ぶりに解除されました。アベノミクスの総括は？
田村 アベノミクスはまったく効果がなく終わった。マイナス金利は円安をもたらし物価が高騰するなど悪影響を与えた。株価を上げ大企業が競争力をつければ日本の経済はよくなる―この破綻は鮮烈に示されています。失敗を自民党自身は認めるべきです。
記者 選択的夫婦別姓実現にむけた決意を。
田村 自民党が下野したら実現します。次の総選挙を通じぜひとも実現させたい。
