2024年3月10日(日)
デジタル教科書考える
教育・出版関係者らシンポ
文部科学省が小中学校へのデジタル教科書の導入を進めるなか、デジタル教科書について知り、どう使うかを考えるシンポジウムが9日、東京都内で開かれました。オンラインを含め教育関係者、出版関係者ら約40人が参加し、デジタル教科書のメリット、デメリットなどについて議論しました。
出版労連教科書対策部副部長の永石幸司さんがデジタル教科書はどういうものかを説明。拡大・縮小、書き込み、音声による読み上げ、背景や文字色の変更・反転などの機能があることや、導入の経緯などを解説しました。
中学の英語の教師が実際に英語のデジタル教科書を使って授業をした経験について報告。読み上げ機能を使うことで生徒が自分のペースで恥ずかしがらずに発音や音読の練習ができるようになったこと、学び合ったことを確認できるようになったことをメリットとしてあげました。
同時に、紙の教科書とデジタル教科書とのバランスをとり、「使えるところで使う」というスタンスを強調。健康面への配慮も重要だとし、コンピューター画面との距離や姿勢などについての指導が必要だと語りました。
討論では、紙とデジタルの教科書を子どものためにどう使うか研究できるように、教師に時間が保障されることが必要なことも話し合われました。








