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2024年3月10日(日)

現状 平等実現300年後

国連総長“変革急げ”

 【ワシントン=島田峰隆】グテレス国連事務総長は8日、「現状のペースでは女性が男性と法的に完全に平等になるのは約300年後だ」と警鐘を鳴らし、各国政府や国連機関、市民社会に対し「変革のペースを劇的に引き上げねばならない」と訴えました。ニューヨークの国連本部で開かれた国際女性デーの催しで述べました。

 グテレス氏は女性の賃金が男性と比べて少なくとも20%低いことや、昨年の国連総会で発言した各国首脳のうち女性は12%未満だったことなどを指摘。ジェンダー平等の実現までまだ相当距離があることは「女性と少女への侮辱であり、より良い世界をつくるあらゆる努力をくじくものだ」と述べました。

 また変革のペースを上げるには「政治的に焦点を当てることが必要だ」とし、特に意思決定機関で女性の数を増やすことが必要だと強調しました。

 グテレス氏は、国連の会議などへの代表団の構成で女性の数を増やすよう各国に要求しました。「そうしたことへの投資や政策は女性だけでなくすべての人にとって有益だ。平等は平和で繁栄する社会をつくる基盤だ」と語りました。


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