2024年3月9日(土)
飛行再開へ調整要請
米軍、オスプレイ事故原因も示さず
木原稔防衛相は8日の記者会見で、米軍の垂直離着陸機オスプレイの運用再開に向け、米側から具体的な時期などの調整入りの要請があったと明らかにしました。
米軍は昨年11月29日に鹿児島・屋久島沖で起きた米空軍CV22オスプレイ(東京都・横田基地所属)の墜落事故を受け、12月6日から全世界で飛行を停止していますが、近く飛行再開に踏み切る見通しです。
しかし、同事故に加え、昨年8月にオーストラリアで発生した米海兵隊MV22オスプレイの墜落事故に関する報告書も公表されていません。事故原因も再発防止策も示さないまま、なし崩しの飛行再開は許されません。
木原氏によると、要請は7日夕。同氏は「飛行の安全確保は日米共通の最優先事項だ。引き続き日米で緊密に連携して対応していく」と強調しました。
木原氏はこれまで、米軍の再発防止策の妥当性を「主体的に判断する」と説明してきました。ただ、政府は昨年11月の屋久島沖の事故直後から、米軍が飛行停止を行うまでの間、米側に一度も飛行停止を要請しておらず、CV22を除くオスプレイは全国各地で通常通り、飛行を継続していました。
陸自オスプレイの飛行再開について、林芳正官房長官は8日の記者会見で、「米側の情報を踏まえ、適切に判断する」と述べました。








