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2024年3月3日(日)

オスプレイ飛行再開へ

米報道 来週にも日本に説明

再発防止策不明

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(写真)普天間基地に駐機しているMV22オスプレイ=1月25日、沖縄県宜野湾市

 米メディアは1日、米国防総省が垂直離着陸機オスプレイの飛行停止を来週にも解除すると報じました。オースティン国防長官が同日、米軍高官との非公式会談で飛行再開を承認したとしています。

 昨年11月29日、鹿児島県屋久島沖で横田基地(東京都)所属のCV22オスプレイが墜落し、乗組員8人全員が死亡した事故を受け、米軍は12月6日から海兵隊、空軍、海軍のオスプレイ全機の飛行を停止。自衛隊も配備している14機の飛行を停止しています。

 報道によると、米海軍航空システム・コマンドの幹部が来週にも来日し、政府や防衛省などに飛行再開計画を説明するといいます。米国以外でオスプレイを導入しているのは日本だけです。日本国内には米国に次ぐ44機が配備されており、同機の安全性に対する不安が広がっています。

 報道では、事故原因と再発防止策が特定されたかどうかは明らかになっていません。米NBCテレビは2月19日、プロペラのギアボックスに不具合が生じた可能性が高いと報じましたが翌日、米空軍が機体の故障部位を特定したものの、故障の原因は明らかになっていないと表明したばかり。

 オスプレイの機体構造の核心部分はブラックボックスとなっており、日本側は情報を持ち得ていないとみられます。米側の説明をうのみにして主体的な検証なしに飛行再開を容認することは許されません。


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