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2024年2月28日(水)

大規模 日米共同訓練始まる 「アイアン・フィスト24」

民間地で上陸・戦闘訓練

対中国を念頭 南西地域の戦場化想定

 陸上自衛隊と米海兵隊は25日に始めた大規模な共同訓練「アイアン・フィスト24(鉄の拳)」を、3月17日まで九州・沖縄の広範囲で実施します。民間地を使用した海や空からの上陸訓練や陸上戦闘訓練、米海兵隊F35ステルス戦闘機の飛行や爆撃訓練など南西地域の戦場化を想定した実戦さながらの訓練です。

 同訓練は、昨年、国内初実施。2年連続で九州・沖縄での実施です。陸自からは“日本版海兵隊”ともいわれる「水陸機動団」が参加します。陸自は「水陸両用作戦に係る行動を共同・統合により演練し、相互運用性の向上を図る」のが目的だとしており、対中国を念頭にした日米軍事一体化を一層進めるものです。

 鹿児島県では、沖永良部(おきのえらぶ)島に自衛隊約300人、米海兵隊約250人が展開。民間地を占拠した訓練を行います。まず、笠石海岸(同県和泊町)に偵察用ボートが上陸し、大山総合グラウンド(同県知名町)に日米のヘリが着陸後、軽火器を携行した陸自、米海兵隊員が大山野営場(同)で戦闘訓練を行います。訓練は夜間にまでおよび、横断する公道が通行止めになります。島上空を米海兵隊のF35B戦闘機4機が飛行します。

 沖縄県では、自衛隊約500人、米海兵隊約700人が展開して米軍キャンプ・ハンセン(金武〈きん〉町など)等で上陸訓練と陸上戦闘訓練を実施。出砂島(いですなじま)射爆撃場(渡名喜村)では、日米の陸上部隊の誘導により、米海兵隊のF35戦闘機2機による爆撃、陸自のAH64攻撃ヘリによる射撃が行われます。

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