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2024年2月20日(火)

同性婚控訴審始まる

原告「認めないのは違憲」

福岡高裁

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(写真)入廷する原告の(左から)ゆうたさん、こうぞうさん、こうすけさん、まさひろさん=19日、福岡高裁

 同性婚を認めない民法や戸籍法の規定が憲法13、14、24条に違反するとして福岡、熊本両市の同性カップル3組が国を相手取った訴訟の控訴審第1回口頭弁論が19日、福岡高裁(田中健裁判長)でありました。

 原告側は、福岡地裁が結婚の自由を定めた24条の2項で同性間の婚姻を認めていないとすることは違憲とまでは言えないとした判断は誤りだなどとして控訴。この日は、福岡市のこうすけさん(34)とまさひろさん(36)がおそろいの服を着て2人で、熊本市のこうぞうさん(41)、ゆうたさん(40)がそれぞれに、後藤富和弁護士が意見陳述をしました。

 こうすけさんとまさひろさんは、社会的な承認が進む中、「私たちを結婚させないと決めているのは国会と政府です」と指摘。こうぞうさんは、裁判中に亡くなった支援者の友人らへの思いを涙ながらに訴え、ゆうたさんは、講演活動などを通じて社会に同性婚を受け入れる「素地ができていると感じた」と述べて、それぞれに「同性婚ができないのは違憲だ」と訴えました。

 後藤氏は、憲法13条を挙げ、「結婚の自由は法制度以前に保障されている自由である」と主張しました。

 傍聴、報告集会には多くの支援者らが駆け付けました。


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