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2024年2月20日(火)

奈良教育大「処分」撤回を

教組分会声明 付属小教員19人を「出向」

 奈良教育大学(奈良市)が、同大付属小学校で実施していた子どもの実態に即した教育課程が学習指導要領に照らして「不適切」だとして、同校教員19人を他校へ出向させようとしていることについて、同大学付属学校園教職員組合付属小学校分会は19日までに撤回を求める声明を出しました。声明は14日付。

 声明によると同大学学長は1月末、「改善策」「研修目的」として、「大学が独自採用している教員を3年かけて全員ほかの学校へ出向させる」という方針を示しました。

 同声明は、本人の同意もないまま、「出向」という強制力の強い異動を行おうとしているのは、「『実質的な処分』の意味合いを持っている」と指摘。これだけ多くの教員を本人の意に反して出向させるのは、「『出向命令権』の濫用にほかなりません」と批判しています。

 19人の教員が「出向」でいなくなることにより、「学校運営が混乱し、今まで積み上げてきた奈良教育大学付属小学校の教育を維持できなくなる」と強調。同校の教育を信頼して入学した保護者や児童に「『毎年のように大量の教員の入れ替わりがあって混乱が生じる』とはとても言えません」「それによる混乱をおさえることもできません」としています。


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