2024年2月14日(水)
きょうの潮流
東京・板橋区在住の俳人・家登(かと)みろくさんが、地域の共産党まんなか世代後援会の交流誌で「仲間」について書いています▼昨年、入管法改悪が国会を通過した直後のことです。落ち込んでいたみろくさんは知人から、仲間と語り合うとまた頑張ろうと思える、と言われました。「仲間?」。そのときは「仲間」という言葉に実感がなく、「そうですかね」と反応した覚えが…▼「だって、仲間って、漫画や映画の世界の言葉じゃないの?」。企業社会の中で自分をすり減らしてきたみろくさん。「あらゆる関係に損得がつきまとうようになって、そうしたら、学校で友だちを作るようにはいかなかった。仲間ってなんだろう」▼板橋の市民団体の勉強会に参加し初めて「仲間」を実感しました。「入管問題を含め、怒っていること、疑問に思っていること、これからどうしたらいいかを思いっきり喋(しゃべ)って、嘆いて、聞いて、笑った。それだけのことが嬉(うれ)しくて嬉しくて、その帰り道の大山商店街はキラッキラに輝いていて、その光る道はどこまでもどこまでも続いているような気がした」▼ガザへのジェノサイド攻撃、自民党の裏金問題、非正規、低賃金や格差・貧困…。社会のさまざまな矛盾が噴き出す中、いったいどれほどの人が、かつてのみろくさんのように仲間と出会えないまま、苦しみと憤りを抱えて生きていることか―▼そんな人たちともっとつながりたい―。みろくさんはいま、手作り交流誌『まんなかなかま』の編集長として発信中です。








