2024年2月10日(土)
南部ラファ 攻撃強化
イスラエル軍 ガザ100万人避難先
パレスチナ自治区ガザでの大規模な軍事侵攻を継続するイスラエル軍は8日、ガザ南部ラファへの攻撃を強化しました。エジプトと境界を接し、ガザの人口の半分、100万人以上が避難しているラファを空爆しました。
ロイター通信の報道によると、空爆で少なくとも11人が死亡。ラファ東部の複数の地域ではイスラエル軍戦車の砲撃もあり、迫り来る同軍の地上攻撃に、住民の間で恐怖は高まっています。「突然、ロケット弾が瞬く間に子どもや女性、老人に降り注いだ」と、住民のムハンマド・アブ・ハビブさんは語りました。
今後、イスラエル軍によるラファへの本格的な地上侵攻が行われるとの観測が強まっています。
いくつかの人道援助機関は、イスラエルがラファへの侵攻を実行に移せば大惨事になると警告しています。
国連のグテレス事務総長は8日、国連本部の記者会見で、「ガザの人口の半分がラファに押し込められており、逃げ場がない」と述べ、イスラエルに再考を訴えました。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は、避難民の「安全を十分に考慮せずラファで大規模な軍事作戦を行うことは大惨事であり、われわれはそれを支持しない」と述べました。
ガザ保健当局によると、昨年の10月7日以降、イスラエル軍の攻撃でガザに住むパレスチナ人が少なくとも2万7840人殺害され、6万7000人以上が負傷しました。








