2024年2月6日(火)
能登半島1.1地震
トリガイ養殖 半分ダメに
石川・七尾市能登島の漁師 山本晃さん(37)
![]() (写真)今後の漁業への不安を語る山本晃さん=1月30日、石川県七尾市能登島田尻町 |
7、8軒の漁師がいる能登島の田尻漁港で、ナマコ漁とトリガイの養殖をしています。自分が一番若いです。トリガイは二枚貝の高級食材です。
トリガイの養殖は、海底に錨(いかり)を沈めてロープを固定します。今度の地震で、錨がずれて、何軒かの漁師の錨や養殖用ロープと絡み合ってしまいました。
そのために、養殖していたトリガイが半分ほどダメになってしまって、多い漁師では300万~400万円の被害が出ています。
トリガイは毎年、7~8月に稚貝をカゴに入れて養殖し、4~6月に出荷します。10カ月かけて育てます。仕事への被害が、大きかったと思っています。
和倉温泉の近くにナマコの買い取り業者が津波被害を受けて、ナマコの買い取り量が例年よりぐっと落ちてしまっています。今度の地震で、漁業全般がダメージを受けました。見通しについて、なんとも言えない状況です。
水を早く何とかしてほしいです。水道の復旧が2月中ということですが、毎日、井戸水をタンクにくんで自宅に持ち帰るのは大変です。









