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2024年2月6日(火)

前橋 初の女性市長

小川氏 自公破る “保守の群馬”衝撃

 4日投開票の前橋市長選。日本共産党が自主支援する無所属新人の小川晶(あきら)候補事務所には午後7時すぎ、当選確実の報道を受けて歓声が湧き起こりました。自民党、公明党が推薦する現職の山本龍氏に圧勝。県内最年少の首長で、前橋市では初の女性市長が誕生しました。


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(写真)前橋市長選で初当選した小川晶氏=4日午後、前橋市

 5日付新聞各紙は「刷新掲げ初当選 保守地盤崩す」(「毎日」)、「『市民党』小川氏初当選」(「朝日」)「女性初 現職破り初当選」(上毛新聞)などと大きく報道。保守地盤が強固な群馬県の県庁所在地で自公推薦の候補が敗れた衝撃の大きさを伝えました。

 選挙戦は、命・くらしを脅かす岸田政権の暴走が続く中で、デジタル偏重、大型開発優先の山本市政の継続か、市民に寄り添って命・くらし・営業を守る市政への刷新かが問われた選挙でした。

 小川氏は、▽学校給食の無料化と地産地消▽こども基本条例の制定▽保育料の負担軽減▽教員の多忙化解消▽若者、障害者の雇用促進▽市内企業優先発注の徹底▽農業・林業への支援強化などを公約に掲げ、つじつじで訴え。自民党の裏金問題に加え、副市長が談合疑惑で逮捕されるなど金権政治への批判が高まる中、小川氏は「クリーンな前橋を。前橋に笑顔を」を打ち出し支持を広げました。

 市政刷新を訴える小川氏への支持が勢いをます中、敗れた現職陣営は、反共攻撃を中心に、小川陣営への攻撃を執拗(しつよう)に、組織的に展開しました。「出所不明の反共ビラが山本陣営の各種集会で平然と配られる」「世論調査を装った怪電話が大規模に行われる」などかつてない規模と内容でした。現職候補自身が、共産党が公共事業すべてに反対しているかのようなデマをブログで発信。山本一太知事は、共産党が自主支援していることにふれ「仮に相手候補が現職に競り勝つようなことがあれば、どう考えても最大の功労者は独自の候補者擁立を見送った共産党」「この人たちの意見や考え方を無視できるとは到底考えられない」と発信しました。

 現職陣営は告示当日、高齢者・子育て世代への市民3万円給付を公約に追加しましたが、支持は広がりませんでした。


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