2024年2月6日(火)
中身ない自民「調査票」
裏金全容 解明する気なし
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自民党は5日、同党の全所属国会議員を対象に、政治資金パーティー収入についての政治資金収支報告書への「不記載」を調査するアンケート用紙を配布しました。8日までに回収するとしています。
しかし、各議員に配られた「派閥による政治資金パーティーに関する全議員調査」と題する調査票(写真)には、回答する議員の氏名欄を除き、2018~22年の過去5年間に政治資金収支報告書への収入の「記載漏れ」が「なかった」か「あった」かを丸で囲む箇所と、各年の記載漏れ金額の記入欄があるだけ。政治資金規正法違反の不記載=裏金づくりを指示した首謀者についての質問欄も、議員本人の関与や裏金の使途についての質問欄もありません。自己申告に委ねており、党として資金の流れの実態を把握しようとの姿勢はゼロで、システム化された違法行為を解明する責任感はまったくうかがえません。
「裏金」という表現に反発してきた自民党ですが、岸田文雄首相が所属してきた宏池会も含め、主要派閥を含む同党がまるごと違法な裏金づくりを長年行ってきたことへの無反省が、今回の全議員調査の手法にも表れています。








