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2024年2月5日(月)

ASEAN・EU閣僚会議

対話促進

AOIP注目 国連憲章尊重

 【ベルリン=吉本博美】東南アジア諸国連合(ASEAN)と欧州連合(EU)の閣僚会議が2日、ブリュッセルの欧州連合(EU)本部で行われ、各域内の平和と諸国間の対話を促進することで一致しました。

 共同声明は、ASEANとEUがインド太平洋を「オープンで包摂的、透明性が確保され、法に基づいた」地域にすると確認。「ASEANインド太平洋構想(AOIP)」に注目し、対話を重視する東南アジア友好条約を尊重することで合意しました。

 中国が軍事活動を強める南シナ海について、国連海洋条約(UNCLOS)を含む国際法に基づき自由な航行と平和を維持する重要性を強調。「緊張の高まりや事故・誤解のリスクを避け、紛争の平和的解決を追求するための相互信頼を高める必要がある」と指摘しました。

 さらにASEANとEUは国連憲章を尊重する戦略的パートナーとして、人権やジェンダー平等、平和的共生の精神を推進し「寛容性と節度を持って文化、宗教、言語の多様性を最大限尊重する」と宣言しました。

 ASEANインド太平洋構想(AOIP) 2019年の東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で採択。「対話と協力の文化」を育むとして、気候変動・災害対策、海洋・経済分野での協力を重視。長期目標として武力による威嚇や武力行使を無条件で禁止する友好条約をインド太平洋規模で締結することを掲げています。


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