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2024年2月4日(日)

きょうの潮流

 あの発言の奥底には女性蔑視がある―。ジャーナリストの浜田敬子さんがテレビでコメントしていました。人権意識がすごく欠けている、いまの時代にそういう感覚の人が政治家になっていいのかと▼「そんなに美しい方とは言わんけれども」「おれたちから見てても、このおばさんやるねと思った」。またもや自民党の麻生太郎副総裁からとびだした暴言。批判を浴びて「表現に不適切な点があった」と事務所が撤回の談話を出しましたが、反省はなきに等しい▼上川陽子外相の仕事ぶりに触れたなかでのもの。容姿や年齢によって人を評価する、女性を見下す。偏見や差別意識にこり固まった言動には、何を言っても自分は許されるというおごりが根底に横たわっています▼くり返す麻生氏の問題発言を放置してきた自民党の責任も大きい。上川氏は「どのような声もありがたく受け止めている」と受け流し、岸田首相も「慎むべき」と口にするだけ。軽口で済ませようとする姿がありありと▼同僚のベテラン秘書を「大変なおばちゃん。女性というにはあまりにもお年」とからかった森喜朗元首相の暴言も記憶に新しい。何度も顔を出す女性へのさげすみはこの党の男性支配の価値観をさらけ出しています▼最近の本紙購読の申し込みにこんな声が寄せられました。「ロンドンで働いて日本に戻ってきたとき、あまりの男女格差にがくぜんとした」。人類の巨大な流れになっているジェンダー平等。時代から取り残された党の政治を、いつまで。


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