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2024年2月1日(木)

安倍派 6.7億円訂正

収支報告書 パー券収入 3年で4.3億円増

 自民党派閥のパーティー収入不記載事件を巡り、安倍派(清和政策研究会)は31日、訂正した政治資金収支報告書を総務省に提出しました。これによると2020~22年の3年間でパーティー収入が合計約4億3600万円増え、計約7億3300万円になりました。所属議員へのキックバックとみられる支出も計約4億2700万円増額。巨額のパーティー収入と裏金を隠ぺいしてきたことになり、関与した議員の責任が改めて問われています。

 また安倍派は同日、20~22年を含めた5年間で所属議員が関係する計95政治団体への寄付、総額約6億7600万円が未記載だったと公表しました。

 自民党主要派閥によるパーティー収入の不記載は、「しんぶん赤旗」日曜版(22年11月6日号)がスクープ。それ以降、新たな不記載の報道が出るたびに、訂正を繰り返してきました。今回、東京地検が同派の会計責任者を政治資金規正法違反(虚偽記載)で在宅起訴したことを受けての訂正で、従来に比べ収入や支出が大幅に増えました。

 訂正された収支報告書によると、東京プリンスホテルで開催してきたパーティーの収入が、いずれの年も約1億300万~1億7200万円ほど増えています。購入した企業・団体名も追加しています。ただパーティー券の購入者数を3年分とも「不明」と訂正しており、隠ぺいが続いている疑いが残っています。

 21年には、AOKIホールディングスが120万円分を購入していたことが新たに判明。同社の元会長は東京五輪を巡る汚職事件で起訴され、一審で有罪判決を受けています。

 また所属議員の政治団体への寄付を新たに多数記載。キックバック分とみられる支出の「寄付・交付金」の項目は、約1億800万~1億6100万円増えていました。(三浦誠)


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