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2024年1月31日(水)

京都市長選 市民と共産党が手つなぎ自民党政治と対決

三つの争点 田村委員長の訴え(詳報)

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(写真)福山和人市長候補(右)の応援演説をする田村智子委員長=29日、京都市山科区

 日本共産党の田村智子委員長は29日、大激戦の京都市長選(2月4日投票)で「つなぐ京都2024」の福山和人候補(無所属新、「民主市政の会」推薦)の必勝を訴えました。現市長とそれを支える「オール与党」と一貫して対決し、市民の要求による政治の転換へ頑張ってきた日本共産党と広範な市民が「手をつなぐことこそ政治を変える確かな力だ」と訴え、三つの争点を挙げました。

 第一に、「金権腐敗か、その一掃かが問われる。福山さんへの一票はお金で動く政治から市民の要求に応える政治へと変える一票だ」と力説。自民、公明、立民、国民の各党が推す松井孝治氏の陣営が、ミネラル水1本で会費1万円を集める政治資金パーティーを行い、別の候補が政治資金集めの「架空パーティー」を開いたことなどを告発しました。

 「お金ではなく、政治は民意で」との声に応えられるのは、「金権腐敗とたたかう弁護士であり、『しんぶん赤旗』で裏金事件を暴く最初の一撃を開いた日本共産党が全力で応援する、福山さんただ一人だ」と支持を呼びかけました。

 第二は、「暮らし切り捨ての冷たい政治継続か、抜本的に変えるのか」です。

 田村氏は、現市長による民間保育園への補助金削減、平均3・5倍にも値上げされた敬老乗車証などを告発。一方、松井氏は、敬老乗車証は税金の「垂れ流し」で子育て支援と矛盾すると主張する一方、福山氏の公約である18歳までの医療費無償化や、「学校調理方式」の中学校給食実現と学校給食をまずは半額無償化にすることなど「五つの無償化」を「バラマキ」だと攻撃しています。田村氏は、こうした姿勢は、「世代対立をあおり、財源を口実に暮らしの予算を抑えつける自民党や日本維新の会などの政治そのものだ」と批判し、福山氏と日本共産党が子ども医療費無料、給食無償化など要求実現のために市民と力を合わせ、「すでに政治を動かし始めている」ことを紹介しました。

 田村氏は、福山氏勝利で北陸新幹線延伸など「開発、ハコモノ優先から暮らし優先へ一気に変えよう」と呼びかけました。

 第三は、「『共産党が応援するからダメ』という常套(じょうとう)手段の妨害・攻撃」の打破です。

 裏金事件だけでなく経済停滞、「失われた30年」をもたらしたことに反省なしの自民党政治に「日本中で怒りが沸騰している」として、現市政の16年間でも自民党政治そのものの人件費コストカットで消防職員381人を含む市職員4千人を削減し、11カ所あった保健所が1カ所になったと告発。消費税増税と法人税減税、軍事費2倍化、マイナ保険証押し付け、インボイス制度導入強行の自民党政治と「もっとも対決してきた日本共産党が市民と手をつないで何が悪いのか」と訴えました。

 また、日本共産党を狙って「資本主義に反対」「経済成長を否定」と攻撃するオール与党陣営のビラは、「まったくの的外れ」だと批判。気候危機、貧富格差、過労死など目先の利益最大化のために犠牲を強いる「資本主義を乗り越えて、人間の自由が全面的に花開く社会を私たちは目指している。何が問題なのか」と述べました。

 田村氏が、こうした妨害・攻撃が加えられているのは、「『共産党』とレッテルを貼って市民の要求を封じ込め、共同を壊そうということであり、市民への妨害・攻撃だ」と痛烈に批判すると聴衆から「その通り」との声とともに盛大な拍手がわき起こりました。

 田村氏は、「大義は私たちにある。福山さん支持を圧倒的に広げてください」と力強く呼びかけました。


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