2024年1月30日(火)
改善進むも“先見えず不安”
能登町避難所
![]() (写真)段ボールのついたてでプライバシーを確保する宇出津小学校の避難所=27日、石川県能登町 |
能登半島地震で震度6強と6弱を記録した能登町内の各避難所では、発災直後は避難者でひしめき合ったものの次第に避難者数は減っています。避難所となっている同町の宇出津(うしつ)小学校を訪ねました。
1次避難所の同小学校には、取材に行った27日現在で33人の避難者が滞在していました。広い部屋に段ボールのついたてとベッドが設置され、一定のプライバシーが保たれています。
各地の避難所で新型コロナやインフルエンザが流行していますが、同小学校の避難所にも同日時点で4人の陽性者がいました。担当者によると、4人は避難所内の別の部屋で隔離療養しています。
避難所で提供される食事は主に缶詰やレトルト食品。この日は外部から温かい汁ものの提供がありました。滋賀県庁から応援業務に来ている職員は「食品は主に自衛隊から提供を受けています。水が使えないこともありますが、自治体が独自に温かい食事を準備するのは難しい」と話しました。
ストーブの前で提供された汁わんを抱えていた女性(35)は夫(40)、2人の娘と同小学校に避難しています。25日にトイレの水が出るようになり、仮設テントでシャワーも浴びられるようになったと言います。
実家への避難も考えていますが、建物の危険判定が終わっていません。「実家に住めるか判断できず、役場に聞いても手が回っていない。子どもの学校のことや災害ごみの処理のことなどわからないことばかりで不安です」と話しました。(小梶花恵)









