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2024年1月29日(月)

朝鮮人追悼碑撤去に反対

群馬県立公園 守る会会員らが集う

写真

(写真)「追悼碑」を守りたいと集まった人たち=28日、群馬県高崎市

 「きょうは抗議集会ということでなく、撤去される前に最後の追悼をするために来ました」―。朝鮮人追悼碑が建てられている群馬県立公園・群馬の森(高崎市)に28日午前、撤去に反対する「『記憶 反省 そして友好』の追悼碑を守る会」の会員らが集いました。同日午後5時半から公園が一時閉鎖され、碑が撤去されるのを前にした行動です。

 参加者は、スピーチしたり、折り鶴を碑にかけたり、ハーモニカで懐かしい音楽を奏でたり、記念撮影したりして思いを表しました。

 追悼碑には大きく「記憶 反省 そして友好」と書かれ、戦前日本が朝鮮半島を植民地支配し、多くの朝鮮人が「政府の労務動員計画」によって全国の鉱山や軍需工場に動員され少なくない人が亡くなった歴史の事実を深く記憶にとどめ、心から反省し、二度と過ちを繰り返さないと表明しています。

 「追悼碑の設置は県議会と市民の合意で決まったこと。撤去は本当に残念で、心が張り裂けそうです」と「守る会」共同代表の川口正昭さんは話します。

 同じく共同代表の宮川邦雄さんは「ここに来るのに震えが止まらなかった」と心境を吐露。藤井保仁事務局長は、碑にはめ込まれた文字やイラストが記された三つのプレートは県が会に引き渡しを認めたと報告し、今後も活動を続ける決意を表明。隣接する玉村町の石川眞男町長も参加し、「追悼碑は何もおかしいことを書いていない。道理のない理由で撤去はおかしい」と憤りました。


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