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2024年1月24日(水)

核禁条約 知らせたい

発効3年NY集会 米の参加要求

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(写真)米国国連代表部前で核兵器禁止条約参加を呼び掛ける人たち=22日、ニューヨーク(島田峰隆撮影)

 【ニューヨーク=島田峰隆】米ニューヨークの国連本部前で22日、核兵器禁止条約の発効から3年を記念して市民が集会を開きました。参加者は国連本部近くの米国国連代表部前まで歩き、「核兵器禁止条約に参加を」と訴えました。

 地元平和団体の「ピース・アクション」やカトリック平和団体「パックス・クリスティ」などが共同で呼び掛けた行動です。主催団体を代表して集会であいさつしたアンソニー・ドノバン氏は、ローマ教皇が2019年に広島と長崎を訪れて核兵器廃絶を求めたことや、米連邦議会下院に禁止条約を支持する決議案が提出されていることなどを紹介。「われわれの要求を伝えよう」と呼び掛けました。

 参加者は「戦争にノー」「核兵器は禁止された」などと書いた横断幕やプラカードを持って集合。米国国連代表部前では、出入りする職員に「核兵器禁止条約の署名と批准を」と声をかけました。

 地元ニューヨークから参加したビバリー・ジョンストンさん(76)は「バイデン大統領は平和や人権を語る一方で、大量破壊兵器である核兵器を禁止する条約には背を向けています。こんな欺瞞(ぎまん)は許せません。米国民の間で禁止条約が十分知られていないので、もっと宣伝します」と話していました。

 核兵器禁止条約は2021年1月22日に発効しました。現時点で批准70カ国、署名93カ国に達しています。昨年11月には第2回締約国会議がニューヨークの国連本部で開かれました。


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