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2024年1月19日(金)

主張

第29回党大会

希望の日本へ強く大きな党を

 4年ぶりに開催された日本共産党第29回大会が18日閉幕しました。激動する国際情勢の下で希望ある平和の流れを促進させる道を明らかにし、行き詰まった自民党政治を終わらせて日本の前途を開く方針を豊かに練り上げ、大会決議を採択しました。新しい指導部を選出し、新たな時代に向けて力強くスタートを切りました。

自民党政治を終わらせる

 岸田文雄政権への国民の怒りと不信がわき上がる中での党大会でした。本紙日曜版スクープを契機に大問題に発展している自民党派閥の政治資金パーティーを巡る金権腐敗事件は政権を根底から揺さぶっています。

 長期停滞を打開できない経済無策も厳しい批判を浴びています。アメリカの軍拡要求に応じた「戦争国家づくり」の推進は、日本とアジアに災厄をもたらす重大な逆流です。戦前の家父長的家族観を押し付ける勢力が中枢を占める政治によって、ジェンダー平等実現に背を向ける人権後進国から脱却できない国になっています。

 岸田政権の行き詰まりの根底にあるのは、アメリカいいなり、財界のもうけ優先の政治のゆがみです。大会の討論では、暮らし・平和・人権などの問題で自民党政治のもたらす深刻な矛盾が告発され、それに対する運動の広がりが生き生きと語られました。

 自民党政治そのものを終わらせることが、急務となっています。市民と野党の共闘の再構築が必要です。その第一のカギは、あらゆる分野で運動を起こすことです。国民の緊急要求を掲げた取り組みを広げ、それを合流させて自民党政治を包囲する広大な共同をつくり上げることが欠かせません。

 岸田政権を退陣に追い込むたたかいを進めるとともに、自民党政治に終止符を打つための国民的大運動を大きく発展させる時です。

 第二のカギは、総選挙での日本共産党の躍進です。今度の総選挙は、自民党が末期的状況の中での政治戦です。金権腐敗政治、経済無策、戦争国家づくり、人権後進国の大問題は、選挙の大争点になります。日本の進路を模索する国民に、党の「外交ビジョン」や「経済再生プラン」をはじめ自民党政治に代わる希望ある道を示して大いに語り合いましょう。総選挙では日本共産党の躍進に最大の力を集中し、必ず目標を達成し、日本の前途を開きましょう。

 強く大きな党をいかにつくっていくかは、今度の大会での最大の歴史的任務でした。討論では、党員拡大の日常的な取り組みの重要性と、その条件が広がっていることが熱く交流されました。若い世代、真ん中世代、LGBTQ当事者の発言は大会参加者に共感と感動を与えました。

新たな1世紀に向けて

 能登半島地震で被害を受けた地域からの発言も相次ぎました。被災地の復旧・復興に党として全力を挙げることを大会の総意として表明しました。国民の苦難に心を寄せ、要求を実現する党として真価を発揮しなければなりません。

 貧困と格差の拡大、気候危機の深刻化などを巡り「資本主義というシステムを続けていいのか」という問いかけは地球規模で起こっています。社会主義・共産主義社会の本来の魅力を国民に伝え語り、新たな1世紀に向けて未来を切り開こうではありませんか。


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