2024年1月19日(金)
県知事のメッセージ
沖縄県知事 玉城デニーさん
日本共産党第29回大会に寄せられた沖縄県知事・玉城デニーさんのメッセージは次の通りです。
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はいさい、ぐすーよーちゅううがなびら(みなさん、こんにちは)。沖縄県知事の玉城デニーです。
日本共産党第29回大会の御盛会を心よりお喜び申し上げます。日本共産党の志位和夫委員長、小池晃書記局長をはじめ、本日お集まりの皆様、全国の党員、支持者の皆様には、沖縄の諸問題解決のために、常日頃から、温かいご支援を頂き、深く御礼申し上げます。
さて、皆様からの多大なご尽力をいただき、沖縄県知事選挙の二期目の当選から1年4ヶ月が経ちました。昨年はコロナ禍からの経済・観光の回復、離島への行政視察、そして、訪米、訪中、訪台、国連での人権理事会での口頭声明等、沖縄県の現状について内外へ向けて発信してきました。
しかし今、沖縄県における民主主義・平和・人権・地方自治などの問題にとって重大な局面を迎えております。
先般、国が提起した代執行訴訟においては、民主主義の理念からも「対話による解決」と、「辺野古が唯一とすることには、必要性・合理性」がないこと、辺野古新基地建設に反対する多くの県民の民意が「公益」とされなければならないこと、そして、辺野古新基地建設問題の解決の道を、対話によって探るために、お互いに歩み寄ることが最善の方法であることを訴えました。
私は、安心・安全で幸福を実感できる沖縄を創造するためには、軍事力による抑止に過度に偏らず、「万国津梁の精神」「命どぅ宝」などウチナーンチュのアイデンティティーをもとに、アジア太平洋地域の緊張緩和と信頼醸成に繋(つな)がる取り組みを実施し、今後も国連を含む国際社会へ沖縄からメッセージを発信する必要があると考えます。国際交流・経済交流等の平和構築に貢献するためにも沖縄ならではの地域外交を積極的に推進して参ります。
また、「ぬちどぅ宝~命を大切にする魂」を未来の世代へつなげ、世界中から戦争の恐怖を一日も早く取り除くことができるように、「対話と共存」を求め、平和的な外交、対話による緊張緩和と信頼関係の構築が不可欠であると訴えてまいります。
今こそ、世界中の人々がそれぞれの立場や互いの違いを認め合い、協力し信頼し合うことで、心穏やかで真に豊かな生活を送ることができるよう、あらゆる場面で繋がっていくこと、「命の絆」が大切だと思います。
日本共産党におかれましては、基地問題の解決と沖縄の経済発展、地方自治と立憲主義を守るために、県政への引き続きのご支援をお願いいたします。終わりに、日本共産党の今後ますますのご発展と、お集まりの皆様のご健勝をお祈り申し上げ、お祝いのメッセージとさせて頂きます。