被災者支援拡充を

神戸で集会　同じ事態繰り返すな

（写真）２９年メモリアル集会で講演する安斎氏＝１７日、神戸市長田区

　１９９５年の阪神・淡路大震災から２９年の１７日、阪神・淡路大震災救援復興県民会議は神戸市長田区で、「被災者生活再建支援制度の抜本的拡充を」と題して２９年メモリアル集会を開き、１７０人が参加しました。

　畦布和隆県民会議代表委員が主催者あいさつし、「能登半島地震では食料やトイレが不足し、プライバシーもない避難所生活。阪神・淡路と同じ事態が２９年たってもくり返されている」と強調。「阪神・淡路で９２１人が関連死した。地震で生き残った命が失われる関連死などあってはならない。避難所の整備に政府が責任を持つべきだ」と述べ、５００万円への支援金引き上げなど被災者生活再建支援制度の抜本的拡充を訴えました。

　日本共産党の穀田恵二国対委員長が来賓あいさつ。「災害でも政治の対決はあり、みなさんのたたかいで被災者生活再建支援法ができた」と述べました。

　立命館大学の安斎育郎名誉教授が「１３年目のフクシマ―汚染水海洋放出の真実」と題して講演。能登地震の志賀原発への深刻な影響や、原発の危険性をくわしく述べ、「原子力に日本のエネルギーを担わせるのはもうやめよう。核災害のない社会へ向けほえ続けます」と語り、大きな拍手を受けました。

　全国災対連から清岡弘一全労連副議長が連帯あいさつし、兵庫県香美町の台風７号豪雨災害について日本共産党の谷口眞治町議が報告しました。