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2024年1月17日(水)

党市議出席停止処分は違法

香芝市に賠償命令

奈良地裁

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(写真)支援者らとともに喜び合う青木氏(前列右から4人目)=16日、奈良市

 奈良県香芝(かしば)市の青木恒子市議(69)=日本共産党=が議会から受けた出席停止処分は不当だと訴えていた裁判で、奈良地裁の寺本佳子裁判長は16日、処分は違法だと認める判決を言い渡しました。香芝市に対し損害賠償金33万円を原告に支払うよう命じました。

 青木氏は裁判所近く(奈良市)で、駆け付けた支援者らに「議会の中では孤立を感じたが、(市民ら)大勢の応援があり、“ダメなものはダメ”と言ってきてよかった」と感謝を述べました。弁護団は判決について「当然かつ妥当だ」とする声明を発表し、市議会運営と生活保護窓口行政の正常化を強く望むと訴えました。21日に香芝市で勝利報告集会が予定されています。

 青木氏は2021年12月に「生活保護申請への議員同行は禁止だ」とする議長に疑義を呈し、それを理由に議会多数派から繰り返し陳謝文朗読の懲罰を迫られました。青木氏はこれらをすべて拒否し、22年8月に出席停止の動議が出されたため提訴。裁判所が仮差し止めを認めたため一度は取り下げられました。

 ところが同年12月、議会多数派は裁判所の警告を無視して出席停止処分を強行。青木氏は差し止めから損害賠償に請求を変更して裁判をたたかっていました。


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