2024年1月17日(水)

「強く大きな党」づくりへ　実践・確信　生き生きと

第２９回党大会　討論２日目

　日本共産党第２９回大会２日目の１６日、前日に引き続き活発な討論が行われ、３３人が発言しました。自民党政治を終わらせる国民的大運動にむけた決意、世界の本流のとらえ方など改定綱領の力、大会決議案が解明した未来社会論が持つ魅力、強く大きな党づくり・世代的継承への確信が生き生きと語られ、会場には大きな拍手が何度もわきました。８人の来賓があいさつしました。

（写真）各地・各分野からの発言に拍手する代議員＝１６日、静岡県熱海市

能登地震救援

　「今こそ国民の苦難軽減の党の真価を発揮するときです」。２日目の最初の討論に立った藤野保史衆院北陸信越ブロック比例予定候補・前衆院議員は、能登半島地震で自ら被災しながら被災者救援に力を尽くす現地の党員らの奮闘を語り、「生きていく希望を示す政治へと力を尽くす」と決意を語りました。地震で大きな被害をうけた富山県氷見市の穴倉陽子市議は、震災直後から住民の要望を市に届けてきた活動を報告し「常に市民の思いに寄り添い、小さな声も行政につなぐため力を尽くしたい」と表明しました。

　自民党政治を終わらせる国民的大運動を進めていく決意も出されました。「アメリカいいなり政治」の矛盾が鋭く表れている、沖縄県の比嘉瑞己県議は、米軍辺野古新基地建設で政権による「代執行」が強行されても「沖縄県民の民意は埋め立てられない」と強調。６月の県議選で日米安保条約廃棄を掲げる日本共産党の７人全員勝利を訴えました。

１３０％の党

　党員拡大を根幹に据えた党勢拡大では、２８回大会時比１３０％の目標を「やりとげました」との報告が相次ぎ、会場はたびたび大きな拍手に包まれました。長野県松本市の犬飼明美市議は、党員も読者も１３０％を達成し「歩く人が多くなれば道はできる。党員拡大も、選ばず飛ばさず訪問が近道」と語った支部長の声を紹介。千葉県市原市の木林恵美辰巳台地域支部副支部長は“コツコツ訪問”や要求から出発した「集い」を毎月開くなどの努力が目標達成につながったと述べ「今度は１８０％を目指します」と宣言しました。

　党員で大会時を回復した福岡西部地区の田中美由紀委員長は、党機関での政治討議を力に支部への政治的援助を強化してきたとして「『党員拡大の日常化』の方程式をつかみつつある」と述べました。京都府の渡辺和俊委員長は「この１年間に手紙と返事の双方向・循環型の活動を積み重ねてきたことが、『民主集中制を実践している』実感を党内に培ってきた」と発言しました。

世代的継承

　「入党を訴えることは、『社会を変えるためにがんばりたい』という学生の思いにこたえること。社会変革と自分の生き方を重ねる道を示し、励ますこと」。そう語ったのは学生党員を前大会比４・７５倍に増やした埼玉県青年学生部の小沢結実准県委員。民青同盟員の拡大で昨年、過去３０年ぶりの到達を築いたとの発言も続き、「青年・学生の巨大な変化と模索に党綱領がばっちりかみ合っている」（東京・新田祐也准都委員）、「党員となった同盟員が学びを深め、もっと深い確信のもとに拡大に踏み出している」（北海道・山本朱莉民青グループ責任者）など世代的継承を進める確信となる経験が元気いっぱい語られました。

　真ん中世代が生き生きと活動できるよう工夫している経験が高知や大阪の代議員から語られ、「希望の共産党員を増やすことが未来につながる」（高知県須崎市・宮田志野市議）などの発言がありました。

　改定綱領の生命力や党大会決議案が明らかにした未来社会論の力と意義も語られました。笠井亮衆院議員は、党代表団として核兵器禁止条約第２回締約国会議に参加し「平和を求める世界の本流の力強い発展と成長を目の当たりにした」と発言。愛知県の都出浩介青年学生部長は、この間、複数の高校生が決議案の共産主義論の解明などに共感を寄せ民青に加盟した経験を語り「社会主義、日本共産党の自由宣言を青年・学生に未来をつくる希望として届け、日本においても社会主義の復権、社会主義ブームを起こしていきたい」と述べました。

来賓８氏があいさつ

　大会２日目の１６日、来賓として８氏があいさつしました。

　あいさつしたのは、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合呼びかけ人の中野晃一氏、平和・民主・革新の日本をめざす全国の会(全国革新懇)の矢野裕代表世話人、全国労働組合総連合の小畑雅子議長、農民運動全国連合会の長谷川敏郎会長、齊藤栄熱海市長、全国商工団体連合会の太田義郎会長、日本民主青年同盟の西川龍平委員長、原水爆禁止日本協議会の安井正和事務局長の各氏。