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2024年1月16日(火)

能登半島1.1地震

志賀原発2キロの集落

避難路寸断 「不安だ」

 北陸電力志賀原発からおよそ2キロの距離にある石川県志賀町の福浦集落。日本最古の木造灯台が現存する港町です。震災で瓦屋根がはがれ落ちた家屋や支柱にヒビが入るなどの被害を受けました。断水で住民らは、生活用水を井戸水で賄うほか、飲料用水は給水所へ取りに行くなど不便な生活が続いています。(田中智己、長谷川正史)


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(写真)海沿いを走る道路から見える志賀原発の排気筒=12日、石川県志賀町(田中智己撮影)

 家の支柱や土台にヒビが入り、傾いたと語る女性(64)。揺れの恐怖から落ち着いてきたいま、原発への影響が気になり始めたといいます。原発事故で被害を受けることは「もうあきらめている」と語ります。

 一方、志賀原発で過酷事故が起きた場合の避難計画で避難先が半島北東部の能登町となっていることに「金沢市のほうが近いのに」と不安を募らせます。「より避難しにくい場所に行かなければならないことには不満もある。でも従うしかないのかなと思っている」

 地震の揺れで「家がつぶれる」と恐怖を感じたと話す新聞配達員の女性(51)。避難するのに精いっぱいで原発のことは考えられなかったと振り返ります。ただ、事故が起きた場合に使う道路が今回の震災で寸断されている状況に「不安だ」と語ります。


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