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2024年1月13日(土)

陸自幹部の靖国集団参拝

通達違反 防衛省が調査へ

 陸上自衛隊のナンバー2の小林弘樹陸上幕僚監部副長(陸将)ら幹部が9日に公用車で靖国神社を集団参拝した問題(本紙10日付既報)で、防衛省は宗教施設への部隊や組織的な参拝を禁じた事務次官通達(1974年)に反する可能性があるとして11日、詳しい経緯を調べることを明らかにしました。

 同省によると、小林副長は9日午後に時間休を取得して、陸自幹部ら数十人と参拝しました。参加したのは小林副長を委員長とする陸自の航空事故調査委員会の関係者。仕事始めの安全祈願を目的として計画したとしています。

 本紙は9日、靖国神社を訪れた小林副長を取材。同氏は午後3時半ころに公用車のミニバンで神社南門に到着。その後、先に来ていた自衛隊幹部らと本殿で参拝。北門から再び公用車で帰る小林副長を確認しました。

 参拝の直後、本紙の取材に小林副長は自衛隊の参拝が「毎年の恒例なので」と答えました。公用車を使ったことについては「時間ですので」と回答しませんでした。

 小林副長の話からは、陸自幹部らの集団参拝が恒例行事となっていたことが強く疑われます。小林副長は本紙に「私的(参拝)です」と述べましたが、能登半島地震の対応中に幹部ら数十人もがいっせいに参拝するのは不自然です。私的を装った公的参拝だったことも疑われます。今回の参拝だけでなく、昨年以前の参拝についても調査する必要があります。(取材班)


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