2024年1月12日(金)
阻止諦めず民意示す
辺野古大浦湾側 続く石材投入に抗議
![]() (写真)米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込む市民ら=11日、沖縄県名護市辺野古 ![]() (写真)粉じんをまき散らしながらクレーンで台船(手前)に石材を移し替えるガット船(奥)=11日、沖縄県名護市辺野古沖 |
沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で政府が大浦湾側の地盤改良工事に着手してから一夜明けた11日、現地では、新基地建設阻止の不屈のたたかいが続きました。海上ではこの日も、護岸建設のためのケーソン(コンクリート製の箱)などを置く海上ヤードの建設や埋め立て用土砂の搬入が行われました。
10日に海上ヤード建設のため海への石材投入に従事していた台船は、約180度向きを変えた後、同県本部(もとぶ)町塩川地区から新たな石材を運搬してきたガット船(砂や石を運ぶ船)が横付けされ、午前10時10分ごろ、台船への石材の積み替え作業が始まり、その後断続的に石材投入が行われました。現場では石材の粉じんがもうもうと立ち上っていました。作業は午後4時ごろに終了しました。
「ヘリ基地反対協議会」海上行動チームによると、同ガット船は10日の午後に大浦湾に入っていたといいます。石材には洗浄された形跡が見当たらず、環境汚染の恐れがあります。
海上で抗議活動を行っていた「ヘリ基地反対協議会」カヌーチームの女性(70)は、着工強行は「とんでもない国の暴力としか言いようがない。県民の民意を踏みにじるもので腹の底から怒っている」と話しました。
約10年来、兵庫県西宮市から定期的に辺野古に通い続けている男性(76)は、「新たな気持ちだ。(工事が)始まっても、どこまでも諦めずに阻止に向かう。これは沖縄だけの問題ではなく本土の問題だ」と語りました。
「工事をやめろ」「民意を尊重しろ」「海を壊すな」―。米軍キャンプ・シュワブゲート前では座り込みによる抗議活動が続きました。
参加した男性(72)は、着工について、新基地建設反対の民意が「示され続けているのに、よくもやってくれた。絶対に許さないという声を上げていかなければいけない。私たちは絶対に諦めない」と力を込めました。










