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2024年1月6日(土)

断水 入院受け入れ停止も

能登北部~中部

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 地震による断水などで石川県の能登北部、中部各二次医療圏の二次救急医療機関では、診察への影響が5日時点も続いています。

 北部医療圏の輪島市の市立輪島病院、珠洲市の珠洲市総合病院、穴水町の公立穴水総合病院、能登町の公立宇出津(うしつ)総合病院はいずれも、県が同日開いた災害対策本部の会議で、同日午前8時時点で断水が続いていると報告されました。

 珠洲市総合病院では、救急外来と投薬のみの対応。担当者は「一般診療までは手が回らない」と語りました。

 公立宇出津総合病院の担当者は、断水の影響で「外来は薬を出すだけの対応をとっている」といいます。

 中部医療圏にある七尾市の公立能登総合病院は、救急車や重症患者は受け入れていますが、外来診療は当面、小児科以外、薬の処方だけとなっています。担当者は「電気は来ているが、断水が続いている。断水復旧の見通しは立たず、診察に支障が出ている」と話しました。

 七尾市上下水道課の担当者は「市内全域で断水中。復旧の見通しは立っていない」と話しました。

 同市の恵寿総合病院では、井戸水を利用するなど、診察に必要なライフラインは確保できており、外来は通常通りだとしました。

 志賀町の町立富来病院は4日から、全ての診療科で投薬中心の診療に。担当者は「断水の影響で診察は難しいが、公立病院の使命として、このような体制をとっている。入院の受け入れは不可能な状況だ」といいます。

 志賀町上下水道室は、4日夕の時点で完全復旧の見通しは立たないといいます。

 羽咋市の公立羽咋病院と宝達志水町の町立宝達志水病院は、通常通りの診察を継続しています。井戸水や貯水槽の水が確保できているといいます。(嘉藤敬佑)

 二次医療圏 入院にかかわる一般的な医療サービスを提供できるよう医療機関(病床)を調整した区域。

 二次救急医療機関 救急搬送を受け入れ、応急処置や入院治療を行います。対応可能な範囲で高度な専門的診療を実施。


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