しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年1月6日(土)

災害時に自衛隊ヘリ動員

習志野で降下訓練 住民「物資輸送すべきだ」

地図

 最大震度7の地震が起こった石川県の能登半島で救援活動が続く中、陸上自衛隊の第1空挺(くうてい)団は、7日に予定されている「降下訓練始め」の規模を縮小せずに習志野演習場(千葉県船橋市など)で実施することが分かりました。同訓練にはヘリや輸送機が参加。能登半島では道路が寸断され、救援物資が届かない地域もあり、住民から「訓練ではなく物資輸送をすべきでは」と疑問の声が上がっています。

 防衛省資料によると、訓練は島しょ防衛を想定し、空挺団員によるパラシュート降下や、陸自ヘリによる部隊展開などを展示。訓練には陸自第1ヘリコプター団、航空自衛隊のC2、C130H輸送機などが参加します。米英、カナダ、フランス、ドイツ、オランダ、インドネシアの7カ国の軍隊も参加する予定。

 船橋市によると5日午後5時時点で、訓練内容や規模を変更する連絡はなかったといいます。船橋市に住む男性は「訓練するなら、被災地にヘリで救援物資を輸送できないものか。救助が必要な時に訓練をするのは違和感がある」と本紙にコメントを寄せました。

 第1ヘリコプター団に所属する主な航空機であるCH47Jヘリは、55人の輸送が可能です。C2は最大約30トン、C130Hは最大約20トンを積載できる主力輸送機です。

 オンライン署名サイト「Change.org」では5日、降下訓練始めを中止し、救援・救助を最優先にするよう求める署名が立ち上がりました。


pageup