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2024年1月4日(木)

地震の能登 凍える雨

職員被災“入所者守れない”

高齢者施設代表悲鳴 政府は人員確保を

 能登半島地震の被災地には3日、冷たい雨が降りました。半島の中央部にある石川県羽咋市では、凍えながら片付けに追われる福祉施設の職員や断水の影響で生活に困る住民の姿がありました。(石川県・大滝和康、矢野昌弘)


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(写真)地面と建物に段差ができて傾いたグループホームのエアコンの室外機(左)。右の雨どいで10センチメートルほど建物が動いた様子が確認できます=3日、石川県羽咋市(細野晴規撮影)

 能登半島地震で介護施設なども大きな被害を受けています。石川県羽咋市の「グループホーム菜の花・羽咋」の建物は、地面からはがされたような格好で傾いていました。3日は小雨が降って肌寒い中、室内で職員らが壊れた備品の片付けをしていました。

 このグループホームは建物の地盤が浮き上がっており、地面に設置していたエアコンの室外機は壁からぶら下がっていました。

 入所者は9人。地震で断水となり、トイレ対応が困難なことから、2日に七尾市のグループホームに移動してもらいました。そこでも断水が続いたため、3日に金沢市内のグループホームに再び移動しました。

 グループホームの代表の女性は「職員の家も壊れて、人員の確保が大変だ。移動などのため3人体制で24時間勤務してもらった」と話します。

 「被災した介護施設も多く、そこからの入所者の受け入れ先にたくさんの入所者が集中している。政府には、施設の再建や人員の確保などに対応してほしい。そうでないと、おばあちゃんたちを守れない」


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