2024年1月3日(水)
「一日中揺れている」 震度7の志賀
断水・停電 「トイレが困る」
「雪降ると…」眠れぬ夜また
1日夕方に町一帯が震度7など強烈な揺れに見舞われた石川県志賀町では、余震があいつぐ中で町民らが一夜を過ごしました。2日も断水が続き、トイレが使えない地域も。町民からは不安の声が上がっていました。(嘉藤敬佑、矢野昌弘)
![]() (写真)志賀町役場でブルーシートの配布や給水に並ぶ人たち=2日、石川県志賀町(細野晴規撮影) |
志賀町では1日の地震で断水に。停電は一部地域で2日朝に復旧したものの、依然として停電が続いている地域があります。町役場では、午前と午後に給水が行われ、多くの町民が並びました。午後4時からはブルーシートの配布も始まりましたが、用意したブルーシートはわずか25分ほどでなくなりました。
町役場に家族とともに水とブルーシートを受け取りに来たという男性(72)は「家族は6人いるが、午前中に受け取れた水では足りなかった」と話しました。自宅は断水しているといいます。「雪が降ると、高齢者だけの世帯では車を運転して水を受け取りに行くのは危ない。早期に水道が復旧してほしい」と訴えました。
高校1年生の兄(16)と志賀小学校に避難した小学6年生の女の子(12)は「一日中揺れているから、起きて人としゃべっていた。トイレの水が流せないのがいや。お風呂に入りたい」と話します。
自宅の停電が復旧し、井戸水がくみ上げられるようになった女性(60)の家には水を求めて知人らが訪ねてきました。「水が来なければトイレが使えず、最も困っている」と話しました。不安と不便な夜がまた訪れます。
志賀町で1人暮らしをする男性(72)は「寝られんよ、フラフラだ。今夜も怖い」と話します。津波から避難しようと高台に向かっている途中でも大きな揺れを3回ほど感じたといいます。
金沢市から能登半島を貫く国道249号は、石川県羽咋市内で路面に亀裂と30センチ以上の段差が生じている箇所がありました。現場では、アスファルトを流し込むなどして、復旧工事が進められていました。









