しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年12月31日(日)

年末年始 困窮者支援

家計の冷え深刻

東京・池袋

写真

(写真)炊き出しの弁当を配るスタッフたち=29日、東京都豊島区

 路上生活者など困窮する人たちを支援するNPO法人「TENOHASI(てのはし)」は29日、東京都豊島区の東池袋中央公園で炊き出しをしました。開始時刻の午後6時前には行列ができ、約1時間で345人(主催者発表)が、から揚げ弁当、バナナ、お茶を受け取りました。医療、生活相談にも取り組みました。

 「てのはし」は、2003年12月に池袋野宿者連絡会、池袋野宿者と共に歩む会、池袋医療班が合流し発足。毎週水曜日におにぎりの配布と夜回り、月2回の炊き出しなどに取り組んでいます。

 支援を受ける人たちは、高齢者が目立ちました。東京都大田区から来た女性(55)は、頭痛がするなか炊き出しに並びました。無職となり、1年前にはネットカフェで生活していました。今は生活保護を利用しているといいます。「今の政治は腐敗している。投票率も低すぎる」といい、政権交代による政治の大改革が必要だと語りました。

 医療相談に取り組んだ「つくろい東京ファンド」代表理事の稲葉剛さんは、約30年にわたって路上生活者の支援活動をしています。「路上生活という貧困の極限は減っているが、貧困のすそ野が広がり家計のやりくりに苦労している人が多い」と語りました。

 ボランティアスタッフの男性は、来場者の列を整理しながら「もっと多くの人たちに支援活動を知ってほしい」と語りました。

 公的支援窓口が閉まる年末から新年に役所が開庁するまで、炊き出しや宿泊支援を行います。31日、1月2日、3日、6日に実施する予定です。


pageup