2023年12月28日(木)
柏崎刈羽「運転禁止」解除
規制委 東電「適格性」も確認
テロ対策上の問題が相次ぎ、事実上の運転禁止命令が出されている東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)について、原子力規制委員会は27日、命令の解除を正式決定しました。また、東電に事業主体としての「適格性」を認めた2017年の判断を再確認しました。
![]() (写真)東京電力柏崎刈羽原発に対する事実上の運転禁止命令解除に向けた議論をする原子力規制委員会の定例会合=27日午前、東京都港区 |
東電は、2年8カ月ぶりに柏崎刈羽原発の再稼働に向けた作業の再開ができるようになりますが、再稼働には地元の同意が必要です。
柏崎刈羽原発では、不正侵入を検知する設備の故障を放置したり、社員が他人のIDカードを不正使用して中央制御室に入るなどテロ対策上の重大な問題が相次いで発覚。規制委は21年4月に東電に対し事実上の運転禁止を命令し、追加検査で改善状況を確認してきました。
規制委は、追加検査の結果、東電のテロ対策の体制について「改善が図られた」と判断。追加検査を終了し、今後は通常検査の中で東電の取り組みを監視していくとしています。
また、17年12月の柏崎刈羽原発6、7号機の審査への合格を判断する際、東電に対して原発を運転する「適格性」を認める判断を示しましたが、27日の会合で、「結論を変更する理由はない」と改めて確認しました。









