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2023年12月28日(木)

長崎IR 国が不認定

カジノ有害性排除の根拠ない

 長崎県が提出していた、佐世保市の「ハウステンボス」にカジノを中核とする統合型リゾート施設(IR)を整備する計画について国土交通省の観光庁は27日、認定を行わないと発表しました。

 不認定の理由について、「資金調達の確実性を裏付ける根拠が十分であるとは言い難い」「IR事業の継続的な実施、カジノの有害な影響の排除に関する措置の適切な実施を裏付ける根拠が十分であるとは言い難い」としています。

 カジノ誘致に反対する活動を続けてきた「ストップ・カジノ!長崎県民ネットワーク」の共同代表の本田孝也医師は「ホッとしたと同時に、国が常識ある判断をしてくれたということが大変喜ばしい。会として指摘してきた、資金調達の不確実性の問題やカジノの有害性が排除できないことなどを不認定の理由の中に含めている。会としての声が国に届いたという面でも良かったと思う」と語りました。

「誘致強行」県民に謝罪を

共産党長崎県委声明、知事に訴え

 長崎県のカジノを中核とする統合型リゾート施設(IR)の整備計画を政府が不認定にした問題で、日本共産党長崎県委員会(山下満昭委員長)は声明を発表しました。

 声明は「カジノによって、多くの県民がギャンブル依存症に陥り、家庭や人格を破壊される恐れがあり、その数は、IRカジノで生み出す雇用者数を上回ると予想されている。さらに設置地域の治安の悪化、子どもたちの成長への悪影響などへの不安が幅広い人達から指摘され、周辺地域の道路整備などに多額の県税投入も危惧されていた」と強調。

 「日本共産党はこうした点を、長崎県議会や佐世保市議会で再三質問し、誘致中止を求めてきたが、歴代の知事は耳を傾けず、まともな説明をしないまま『誘致強行』にひた走った。大石賢吾知事はこれまで県民の声に耳を傾けずIRカジノを強行してきたことを真摯(しんし)に反省し、二度と誘致しないことを明確にし、県民に謝罪すべき」だと訴えています。


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